2020年11月26日

私大の就職率の高さの闇

うちの塾生(の保護者)はさすがにないのですが、たまに巷で「うちの子が通ってる大学は偏差値は低いけど就職率はいいのよー」と言うのを聞いたりする

確かにパンフレットを見ると、就職率97%とか99%とか書いてある私大もかなりあって、しかもFラン大学ほど就職率が良かったりするのです

そうすると、一部の大学をよく知らない人だと、「それなら苦労して国公立や難関私大行かなくても、簡単に入れるFラン大から就職すればいいじゃん」と考えるわけです

というわけで私大(特にFラン大学)の高い就職率について暴露します


まず、就職率というのは“就職を希望してる人”が元になっています

“就職を希望してる人”というのはつまりは『就職活動をしてる人』の事です

就職活動にはまず「エントリーシート」(履歴書みたいなもん)を企業に送るところから始まり、その書類選考が通れば、晴れて筆記試験や面接試験に進むことができます

ところが、まずその書類選考が通らないのです

リーマンショックや就職氷河期時代には、(Fランだと)200社に「エントリーシート」を出して一社も面接に進めなかったという人もざらにいました

そういう子は、もはや就職活動を諦めてしまう場合も多くて、そういう人は就職活動をしてないとみなされて就職率の分母からは除外されているのです


さらに、「就職=正社員」というわけでもないのに注意して欲しい

就職とは、『職に就く』わけなので、バイトでもパートでも派遣でも『職』に『就』けばそれは『就職』なのです

聞いた情報によると

コンビニでアルバイトしてる大学生が、就職の内定がとれずに卒業して、そのままそのそのコンビニのバイトを続けても、就職にカウントされるそうです


実は、僕が昔塾で教えていたときの同僚が、現在あるFラン大学の事務をしているのですが

その大学は就職率9割以上を謳っているものの

100人いたら、実際に就職活動してるのは70人くらい、そのうち正社員として就職したのは20人くらい

そしてその就職先もほとんどがブラック企業なので1年後には8割くらい辞めてると

つまりその大学を卒業して、正社員として就職し、1年後も同じ会社で働いてる人は全体の4%しかいない計算になる

これが就職率9割超えの現実です


もちろん他の大学は細かい数字は違うかもしれませんが、似たような感じだと思います

正直言って、私大や専門学校(国家資格系は除く)の就職率ってのは全くあてにならないと思った方がいいので、就職率で大学を選ぶ際はしっかり調べた方がいいかもね


というわけで結論:そんなに美味い話は無い


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Posted by ( ̄ー ̄) at 01:42 │勉強・入試

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